船の速度を示す単位『ノット(knot)』とは?船舶に関する基礎知識!

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今回は一般的にはあまり使われることのない”船の速度を示す単位”『ノット(knot)』について触れてみたいと思います。
ノットってなに?
英語で”結び目”を意味する『ノット(knot)』とは、船舶や航空機の速さを示す際に用いられる単位の名称です。一時間に一海里(1.852キロメートル)の距離を進む速さのことであり、記号はkn,もしくはktと表記されます。常用されるkm(キロメートル)やcm(センチメートル)等とは異なり「国際単位系(International System of Units 通称:SI)」には属さない”非SI”の単位ではあるものの、海図や航空図では”海里”を元に距離を測ることが適切かつ便利なため現在までこの『ノット(knot)』が使用されています。また、日本国内の計量法では「航海又は航空に係る速さの計量」と限定されこの単位の使用が認められています。
ノットの起源
現在のように速度計測が容易ではなかった時代には「砂時計」と「ロープ」を使用し、28秒砂時計が落ちきる前にロープに幾つの結び目(knot)を繰り出したか、で移動する物体の速度を測っていた為『ノット(knot)』という単位で呼ばれるようになりました。その単位が現在まで使用され、上記でも触れた航海又は航空の速度計測以外にも気象観測における風の速さの単位としても海上気象の集積データにもこの『ノット(knot)』が使用されています。
以上が船の速さを示す単位『ノット(knot)』についての基礎知識です。大中型船やボート、クルーザーなどの船舶を利用する場合に必ず出てくる言葉なので基本的な情報だけでも知っておく必要のあるキーワードですね。
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