海事産業の安全と安心をITで支えたい/代表取締役社長インタビュー
プラットフォーム「Aisea」で海事産業のDXを推進アイディア株式会社は「船の安全と安心を、世界一快適に」をビジョンに掲げ、AIやIoTを活用した海事産業のDX化に日々取り組んでいます。今回は、代表取締役社長CEO下川部知洋にインタビュー…
視点を変えると新しいアイディアが見えてくる

5つの会議室にはそれぞれコンセプトがある。
オフィスデザインをしていただいた株式会社ヴィス(以下ヴィスさん)から、それらをカタチにするためのエピソードをうかがった。
ヴィス:窓際をすべて会議室にする間取りは、最初の打ち合わせですぐに決まりました。外の景観を活かすことや開放感への強いこだわりを感じたことを覚えています。
通常、執務スペースは見えないようにすることが多いので入り口側に会議室を配置します。そうすれば必然的に社員のいる場所に自然光が入る間取りになり、採光性も確保できます。窓際をすべて会議室にする場合は、普通の壁で仕切ってしまうと執務スペースまで自然光を届けることができません。そこで、思い切って会議室を全面ガラス張りにしました。

| ↑ 初期のゾーニングイメージ |
ヴィス:執務スペースと会議室の間をガラスにすることはありますが、会議室同士の間もガラスにするのは今回がはじめてです。各会議室の間を2重ガラスにすることで音の問題をクリア。秘匿性を確保したいときのためロールカーテンをつけ、ストレスなく業務がおこなえるように工夫しました。コンセプトの「魅せるオフィス」をブラさないように、開放感や美しさを損なうことなく利便性も確保できるようにこだわりました。
遮るものがないこの場所は、シームレスに意見を交かわすことで新しい発想を生みだす、“アイディア”という社名にぴったりなオフィスになったと思います。

コンセプトは「COMPASS」。5つのなかでもっとも大きい会議室。アイディアの指針を決める羅針盤としての役割を担う会議室はどのようにして誕生したのか。
ヴィス:この部屋はふたつの窓があり、もっとも開放的で大きな会議室にすることがゾーニングの時点から決まっていました。ですので、会社の指針を決めるコンパスのような部屋にしたいと考えていました。重要な会議をおこなう場所として、アイディアを象徴するカタチの家具を置きたいと思いました。

| ↑ 船を強く意識した案。座席数が少なく、向かいの顔が見えない席があるなど、実用的な問題があった。 |
ヴィス:そこで、案-1は「羅針盤」と「海事産業」を表現できる「船」をモチーフにした机を思いつきました。この案はさすがにとがりすぎていたと思います(笑)。

| ↑ AideaのAを意識した案。部屋の形に合わせつつ、席数も多く確保している。 |
ヴィス:案-2は、Aideaの「A」を机のデザインモチーフに提案しました。「A」という文字もアイディアさんを象徴するものだと思ったので…
こちらは実務的にも使いやすいところも評価いただきました。なんとアイディアのみなさまには、ふたつの案とも好評で、両方の案の良いところをミックスさせたハイブリット案で進むことになりました。

| ↑ 船をモチーフとしたシンプルな案。天板に二種類の素材を使用し、「A」に見える工夫がされている。最終的にこの案が採用された。 |
ヴィス:机のデザインだけでなく空間としてもこだわりました。案-1、2では、窓際のソファに背もたれがついていますが、外の景色を生かすためにはずしています。重要な「開放感」を損なわないように、椅子の高さを細部まで検討し、オープンな議論ができる空間をデザインしました。

ヴィス:この部屋でも吊り照明を使用し、シームレスな空間づくりを心がけました。
エントランスの照明と高さを合わせることで、空間がつながって感じられるように工夫しています。

ヴィス:室外と区切る2 重ガラス。この曲線にもこだわりがあります。オフィス全体の“流れ”と、会議室の広さのバランスを考えながら調整しました。ただ“弧を描く二重ガラス”というのは加工が非常に難しく、引き受けてくれるメーカーがなかなか見つかりませんでした。このカーブは絶対に守りたいと思っていたところ、一社だけ対応できるメーカが見つかってほっとしたのを覚えています。

もっとも会議室らしい空間。このシンプルなデザインは、いかにして生まれたのだろうか?
ヴィス:会社の羅針盤としてコンセプティブなデザインをした会議室A。それに対して会議室Bは、実用性を考えたシンプルなデザインに。お客様との打ち合わせや社内の会議など、普段の業務で使いやすいベーシックな空間を目指しました。

ヴィス:家具はどれも使いやすいものを選んでいます。椅子は長時間使っても疲れないオフィスチェアー。机は広々使える大きさでありつつ、充電器や掃除用具がスッキリ収まるものを探しました。
スマートな会議室として仕上げましたが、実は、打ち合わせをする以外の役割もあります。初期案では、その要素が強く出ていました。

ヴィス:これは「情報発信基地」として提案したデザインです。YouTubeのコンテンツ収録、ラジオ配信、取材部屋としての使用を想定していました。使用中はオンエアマークが光って、周囲に知らせるようになっています。また、コンテンツの試写が行えるようスピーカーも配置する予定でした。いまと比べてかなりにぎやかですね…(笑) やはり実用的な要素に重点を置くため、ここからかなり要素を減らしました。それでもさびしい空間にならないよう、机の足を緑色にしてワンポイント変化をつけています。小さい部分ですが、アイディアさんらしさをわすれないためのこだわりです。

部屋全体、木の温もりで包まれた部屋。なぜこのような雰囲気になったのだろうか?
ヴィス:会議室A、Bは打ち合わせや会議がメインの用途でしたが、ここは主に面接で使用すると聞いていました。緊張を和らげ、リラックスして話ができる空間を目指しています。そこで、木材を活かしてナチュラルな雰囲気をつくることを心がけました。
まず、机は木の質感を感じてもらえるように一枚板を使用しています。フチはあえて整えず、素材そのものの味を残しました。また触れたときに木目を感じてもらえるよう、コーティングも最小限にしています。椅子は三人掛けのベンチと、キャスターのついていない椅子を使用。ほかの会議室のようにキャスター付きの椅子を入れてしまうと、雰囲気が固くなってしまいます。そこで、あえてオフィス感のないものを選びました。細かい部分ですが、照明のワンポイントと、モニターの台座も木目調で統一しました。細部までこだわることで、ほかの部屋にはないナチュラルな雰囲気に仕上がったと思います。
リラックスできる空間を作るためのこだわりは、家具だけにとどまらない。
この部屋には、お香セットが用意されており使用時に好きな香りを焚くことができる。この部屋は、視覚だけでなく嗅覚でも緊張を緩和させるのだ。

会議室だが会議室らしからぬ雰囲気の空間。デザインの答えは、使用用途に隠れていた。
ヴィス:こちらの部屋は主に社員同士のブレストやミーティングで使用されると伺いました。社内で自由に意見を出し合うときに、凝り固まった考え方を変えるような、アクセントになる部屋がほしいと思いました。そこで、「色」や「形」を使ってほかの部屋にはない要素を散りばめたデザインにしています。
「色」について、まずは椅子に“黄”と“赤”を使用しています。これは、コーポレートカラーである“青”をよりきわ立たせるための色です。また、ほかの場所には使っていない“ピンクゴールド”を照明と机の足に使用。カジュアルな雰囲気を持たせました。

ヴィス:「形」は丸いデザインの家具を使用しています。ほかの会議室は角ばったデザインが多く、“重い”雰囲気になりがちです。ここでは椅子と照明に丸みを帯びた家具を使用することで、“軽い”雰囲気にしようと意識しました。デザイン当時、椅子の配色はアイディアのみなさんと一緒にかなり悩みました。色を三色で検討していた時期もあったし、どの色の椅子をどこに置くのかなど… 最終的にはイメージパースでオフィス全体のバランスを見ながら確定させました。みなさんのご協力もあり、アクセントになる空間でありつつ、自由な空気感と利便性を兼ね備えた会議室になったと思います。

カウンタータイプの会議室。この構造にはどんな意図があるのだろうか。
ヴィス:この部屋でいただいた要望はただひとつ「大人数で使用できる」ことでした。出社しているメンバーとリモートワークしているメンバー全員で“一致団結”できる場所をつくることが目的だと感じとりました。会議室Aを会社の指針を示す“コンパス”とするなら、さながらここは船の “ブリッジ”のように、目的地まで航路、スケジュールを共有してそれぞれの役割を確認できる場所をイメージしてデザインしました。

Vis:目的を具現化するために、向かい合う仕様ではなく大きなカウンターを入れて、みんなが同じ方向を向くスタイルを取り入れました。視線を統一することで、プロジェクトのゴールを見据えながら話せる空間に仕上げています。大人数で使用できる工夫もしています。大きなカウンターにソファー席を設けることで座席数を確保。それでも席が足りない場合は立席できるよう、カウンター背面にスペースをあけました。
この場所はエントランスから見て一番奥の会議室です。“魅せるオフィス”を見渡した先にある空間として、デザインにもポイントがあります。アイディアさんのコーポレートカラーである“青”を、モニター上下に大きく配置。カーペットもほかの部屋と違い“青”を基調にしました。オフィス全体を“流れ”にそって視線を動かしたとき、いま一度アイディアさんのアイデンティティを感じる仕立てを施しています。
個性豊かなアイディアの会議室。
社内、社外関係なく意見を出し合い、新しいアイディアを生みだしたいという想いが込められている。
アイディアのオフィスは、まだまだこだわりにあふれています!こちらの記事もご覧ください。
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▶︎エントランス篇

▶︎家具照明篇(近日公開)

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